犬と猫が食べてはいけないものは、ほぼ共通です。
まだまだ、「食べてはいけないもの」は奥が深く、不可思議な事が多いようです。
ネギ類
■症状:胃腸障害・血尿・衰弱・心拍の増加
玉ねぎに含まれるアリルプロピルジスルファイドなどの成分が、赤血球を破壊し、溶血性貧血・ハインツ小体性貧血 を起こします。量によっては死に至る事もあります。
汁・ハンバーグなど、その成分が出ているものも危険です。
犬よりも猫の方が危険度がより高いです。
その他にも、「ゆり科植物」の仲間は危険になりますので注意してください。
●玉ねぎ・長ネギ・ニラ・ニンニク・エシャロット・らっきょ・ミョウガなど
キシリトール
■症状:ほんの少量でも摂取すると、嘔吐・歩行困難・内出血・肝不全など
2~3枚のキシリトール入りのガムで致命傷となった、という犬の報告例もあります。
猫についてはこの報告がないため、現在のところは不明です。
チョコレート
■症状:不整脈・心拍の増加・口の渇き・過剰な活動・痙攣・発作・嘔吐など
昔から犬にとって最危険食物の一つです。
カカオは心臓血管や中枢神経に作用する物質が含まれていて、人間は反応しませんが犬は敏感に反応するようです。下痢・嘔吐や死ぬこともあるのでかなり注意を要します。
中毒物質であるテオブロミンとは、カカオの香り成分の1つ。カカオ含有量の高いビターチョコほど犬や猫には危険となり、ミルクチョコレートはカカオ含有量が低いため、症状は出にくいと言われています。
レーズン/ぶどう
■症状:摂取後2~3時間後から嘔吐・下痢・腹痛などを起こし、3~5日後に腎不全を起こす
最近、発表されたたべられない果物です。
中毒症状により死ぬことがあり、腎臓障害を引き起こすこともあります。
干しぶどうもダメで、ぶどうの皮は特に危険です。
※中毒の症例は主に犬から報告されていおり、猫にはまだ未知数なところがあります。
アボカド
■症状:嘔吐・下痢を含む胃腸の炎症・死亡の恐れ
アボカドは、「森のバター」とも言われるほど大好きなワンちゃんが多く、乾燥フードにも採用されているものがあるくらい一般的です。
ただ、最近では上記の症状がアボカドを多量に摂取したときに発症すると言われています。
真偽の程は定かではありませんが、愛犬のために疑わしき食物は食べさせない方が賢明かもしれません。
マカデミアナッツ
■症状:無気力、嘔吐、異常な高熱、筋硬直、ふるえ、心拍の増加
中毒を起こす可能性があります。
まだ解明されていない部分も多く、レーズンやぶどうと同様に有害とされています。
※犬にのみ、症状の報告があがっています。